Ultra-Trail Mt.FUJI 2023に参加してきました。(Part2)
Ultra-Trail Mt.FUJI 2023、今回はレーススタート以降の様子を書いていきます。
前回は↓からどうぞ
計画
レースの様子に入る前に前回触れるのを忘れてしまった計画から。
前回、調整がうまくいっていなかったと言いましたが、それでも疲労は抜けてきていたのでそれなりに走れると考え、昨年ベースでのタイムを想定。(昨年は23時間51分)
昨年は迂回した天子山地区間を通ることによるタイムの増加が2時間半、昨年上位50名の中でダントツに長かったエイドでの滞在時間(IN/OUT両方の計測のないU3/U8を除いて合計1時間27分)を上位100人の平均並みの1時間程度に縮めることで20分短くすることにより26時間でいけるだろうと。
皆さんから大好評いただいた「Ultra-Trail Mt.FUJI ペース計算機」で各エイド間のタイムを計算したりしながら
プランBとして28時間想定も考えこんな感じでタイムを計画しました。
26時間で50位、28時間で100位くらいの想定です。
今年も昨年並みの順位ではいきたいなと思っていました。
START→F1富士宮
というわけでレースの様子に戻ります。
14時30分に第1ウェーブがスタートします。
スタートして10秒くらいでゲートを通過してコースに入ります。
コース上にはたくさんの人がいます。
テンションが上がります。
こどもの国の入口を過ぎると
林道に入ります。
この林道は下り基調でスピードが出やすい箇所なので飛ばさないようにゆっくり進みます。
周りのペースが速いので遅すぎるかなと感じることもありましたが
「チーム100マイル」のメンバーが周囲に何人も見えたのでこのペースで間違っていないのだなと安心します。
すれ違ったところで「みんな速すぎるよねー」なんて話したりしていました。
富士山も見えます。
昨年走っているときは最初のエイド富士宮を過ぎるまで富士山が見えた記憶はなかったのですが、今年はこのあたりから何回も見えました。
ゆっくりいくつもりが周りにつられてちょっとペースが上がってきて、だいたい5分~5分半/kmくらいのペースで進みます。
粟倉で道路を渡って
ちょっと進むと
送電線下のトレイルへ。
このあたり登りがあるところで多少渋滞が発生します。
昨年はこんなに混んでなかった気がするのですが、ちょっと遅いペースで進んでいるからでしょうか。
とはいえまだまだ序盤で気にする必要はないのでゆっくり進みます。
5~6kmくらい景色が変わらないところを延々と進んで
昨年のエイドがあったところの付近を通過。
この時点でだいたい2時間8分ほど。昨年より約5分遅れ。
ペース的には昨年よりも遅いにもかかわらず体感的にはちょっと苦しい感じがします。
今回のエイドは昨年よりも2kmほど先の地点にあるのでもうちょっと進みます。
そして間もなくエイドへ。
大原学園の敷地に入って本気になったところで
富士山が目の前に見えて
エイドに到着です。
タイムは2時間23分。26時間ペースでの計画からは5分遅れ。ちょうど28時間ペースでの計画と同じタイムで到着です。
とはいえ、計画では後半ペースが落ちるのを考え前半が早めになっているので特に問題はありません。
エイドではボトルの水を補給してバナナとコーラをいただいて出発します。
F1富士宮→F2麓
エイドを出ると天子山地への登山口まではロードを走ります。
地味に長いです。
向こう側にはこれから登る天子山地の山々が見えます。
菜の花畑を過ぎて
今年もガンバフンバくんが応援してくれていました。
そしてようやく登山口に。
昨年はちょっと登ってこの地点からまたロードを走りましたが、
今回はここから長い天子山地の登りが始まります。
登り始めてみると足が重くてなかなか前に進みません。
序盤ペースを上げていたわけではないにもかかわらず息が苦しくてつらくなります。
登りでペースを上げていく予定がむしろ遅くなっていて
このあたり何人にも抜かれていきます。
ハンガーノックの可能性を考えジェルを補給して、熱中症かもしれないと水と塩熱サプリを摂りますが、状況は変わりません。
こんなはずじゃなかったのにな…
とりあえず先は長いのでゆっくり一歩一歩歩き続けます。
空が暗くなってきたところで頂上が近づいてきました。
ちょっときつすぎるので頂上手前の木に腰かけて休憩します。
3分くらい休んでジェルを補給して息を整えて
天子ヶ岳の頂上へ
ここからライトをつけて進みます。
ここからも微妙なアップダウンがあってなかなかうまく走れません。
長者ヶ岳の頂上手前でリコーダーのパンダさんがいて
頂上からは富士山がきれいに見えました。
と、ここまできたところで正直きついのでまたベンチに腰かけて休憩します。
ちょっと休んで出発しますがきついのでゆっくり進みます。
長者ヶ岳からの道のりも長く感じます。
このコースは2019年にも通っているし試走のときもそこまできつさは感じなかったのですが、なにがいけないのでしょうか。
このあたり序盤ペースを抑えてここで勢いよく登ってくる人たちに道を譲ることが増えてきます。
知っている人にも何人も抜かされて「まだまだいけますよー」なんて言われたりしますがちょっと気持ちも切れてきたりします。
1時間以上かかって熊森山に到着。
ここでもつらいので地べたに座り込みます。
水分補給とエネもちを食べて息を落ち着かせて出発します。
ここからは急な下り。
2019年の時には雨で泥だらけの中を何度も滑って転びながら進んだところですが、今回は晴れて地面が乾いているので滑らずに進めます。
とはいえ急な下りであることには変わりなく、木につかまったりしながら慎重に進みます。
20分ほどでようやく急な下りが終わります。
夜景が見えました。
ここからはしばらく舗装された林道。
きついので飛ばさずゆっくり進みます。
しばらく進んで
建物が見えてくると
ようやくF2麓エイドに到着です。
タイムは7時間13分。予定より1時間近く遅れての到着です。
ここまでがきつすぎてもはやタイムどころではなく、このままの調子だと最後までいって完走することができるのかと不安な状況です。
というわけで続きは次回に。