分水嶺トレイルに参加してきました。(Part4)
7月13日から15日に参加した「分水嶺トレイル」の続きです。
今回は第2関門の雁坂小屋から先の様子を書いていきます。
前回はこちら↓から
最初から読む場合ははこちら↓からどうぞ
雁坂小屋でビバーク
雁坂小屋の関門に21時ちょっと前に到着します。
この時間だと小屋の売店はやっていないと思っていたのですが、23時過ぎまでやっているとのことなので夕食にカレーをいただきました。
テント場代1000円を支払い、ストックシェルターを張ってビバークの準備完了です。
シェルターの中に入ると、寝袋代わりにエスケープビビィを持参していましたが面倒くさくなったのでザックから出さずにそのまま眠ります。
疲労回復は無理としても今後の道のりで眠気を感じないくらいには寝ておきたいところ。
あとは4時間後に起きるだけです。
おやすみなさい…
zzz…..
ところが30分ほどした後で身体が濡れているのに気づいて起きてしまいます。
雨が結構本降りになってきていて、ストックシェルターは縫い目がコーティングされているわけではないので、そこから大量に水が漏れてきます。
今まで晴れた日にしか利用したことがなかったので、雨が降った時のことは想定外でした。
とりあえずこのまま眠るのは難しいので起きて片づけます。
この先の甲武信小屋に屋根のあるベンチがあったはずなので、そこまで行って休もうかと。
この時点で22時半くらい。
小屋がまだ営業中だったので中に入ります。
ストーブが温かいです。
ここでしばらく休憩しているともう出発したくなくなります。
雁坂小屋→甲武信小屋
30分ほど休憩した後23時過ぎになって外に出ると雨が少し弱くなったので出発します。
チェックポイントに到着した時には4時間ビバークする予定だと告げ、大幅に変わらない場合はそのまま行っていいと言われていたのですが、それより2時間も早く出発してしまったのでもしかしたら出発を報告しなければならなかったのかもしれません。
もう先に進んでしまったので仕方ありませんが。
15分ほどで雁坂峠に到着。
晴れた日なら景色が広がってとても素敵な場所ですが雨の夜なので何も見えません。
ここからしばらく登って雁坂嶺に到着。
東破風山に登って
このあたり地味なアップダウンが多いところで眠れなかった身体にはきついところです。
西破風山に登って
ここから先の下りが岩場で怖いので
(3月の香港のGarmin100で雨の岩場で滑って骨折して以来恐怖症になってしまっています)
慎重に慎重に進みます。
ここまでの登りは他の人5人くらいがつかず離れずで同じくらいのペースで来ていたのに、この下りで大幅に引き離されて一人で進んでいきます。
下りきって破風山避難小屋に到着。
このあたりから再び雨が強くなってきます。
避難小屋の中で休めればいいのですが、過去の大会で小屋内で騒いだ人がいたとかで今大会では使用禁止になっていました。
小屋前でストックシェルターを張っている人もいましたが、自分はとりあえずこの先の甲武信小屋までは進もうかと。
ここから1時間ほど登って午前2時50分頃に甲武信小屋に到着。
小屋の前にある屋根のあるベンチに腰かけてしばらく休みます。
10分くらいウトウトしたあとで小屋の中を見てみると電気がついています。
中を見ると何人もの参加者が休んでいる様子。
ここは関門になっていなくて、雁坂小屋出発直後に甲武信小屋周辺では静かにするようにという注意書きもあったのでまさか開いているとは思いませんでした。
中に入ると小屋の人がいて売店もやっている様子。
とりあえずカップヌードルを食べました。
そしてストーブの前でしばらく休憩。
靴下を脱いで足を乾かしている人もいましたが、どうせこの後も濡れるのだからと自分は特に何もせず。
とりあえず上半身のレインウェアの下に着ていたシャツを着替えます。半袖シャツから長袖シャツに着替えます。
寒さ対策で腹巻やネックウォーマーも用意してきましたが、動き出したら暑くなるのでそこまでは必要ないかなとここでは着用しませんでした。
レインウェアをストーブにあてて乾かしたり、しばらくボケーっとしていたら空が明るくなってきます。
そして午前5時ちょっと前、夜が明けたところで出発です。
結局ここで2時間も休んでしまいました、
甲武信小屋→大弛峠
雨は弱まってきました。夜も明けたのでこの先天気が良くなればいいのですが。
甲武信小屋から15分ほど登ると甲武信ケ岳の頂上に到着です。
甲武信ケ岳はメールでの連絡が義務付けられた地点。
事前に知らされたメールアドレス宛にメールを送信します。
ところがしばらく進んで確認してみると先ほど送信したメールが宛先不明のエラーで帰ってきた模様。
送信したアドレスを確認しますが間違ってはいないので、おそらく記載されたアドレスが間違っていたのでしょう。Eメールはあきらめて電話番号あてにSMSを送信します。
これで送れていなかったら仕方ないでしょう。
というわけで先に進みます。
ここから先が長いところ。いつもここを通るたびにつらくなるところです。
富士見を通過しますが、富士山は見えません。
このあたり一瞬だけ景色が開けるところがありますが
ほとんどは樹林帯で鬱蒼としたところ
倒木が多くて歩くのにも苦労します。
東梓を過ぎて
国師のタルを越えて
国師ヶ岳まであと少しかなと思ってもなかなか到着しません。
そろそろ頂上かと思ったら偽ピークがあったりで
ようやく国師ヶ岳に到着。
標高2500mを超えたので景色が開けます。
奥秩父山塊は森林限界の標高が高いので山頂付近までずっと樹林帯ということが多いですね。
前国師岳を過ぎると
大弛峠に向けて木道の下り。
大弛峠まであと少し。
そして第3関門の大弛峠に到着です。
甲武信ケ岳から大弛峠まではコースタイムだと5時間55分のところ5時間5分かかりました。割合にすると85%ほど。いつもの山行だとゆっくりでも70%くらいなのでかなり遅いペースです。
大弛小屋から少し下ったところにチェックポイントのテントが。
ここで到着を報告したら味噌汁をいただきました。
大弛小屋の中に入って休憩。
分水嶺トレイル参加者のほかに登山者の方も結構いました。
この雨でも登ってくる人がいるのですね。
小屋ではカレーをいただきました。
30分ほど休憩して先に向けて出発です。
というわけで今回はここまで
続きは次回に。