UTMF 2019に参加してきました。(Part6・レース終盤篇)
4月26日から28日に参加したUTMF(ULTRA-TRAIL Mt.FUJI)、今回は113㎞地点のA6忍野から先の様子です。
いよいよレース終盤に入ります。
前回はこちら↓
最初から読む場合はこちらからどうぞ
A6忍野→A7山中湖
午前6時30分過ぎ、スタートから18時間半が経過したところで忍野を出発します。
出発してからしばらくは、川沿いの道や

田んぼのあぜ道を通ります。

このあたり平坦な道が続くので走ることができますが、休むことなく走らなければいけないので逆につらいです。
しばらく行くと林道に出て登りに入ります。
ちょっとした登りで普段なら問題なく走れる傾斜なのですが、ここまで来るとちょっとの登りでも走れなくなります。
緩やかな登りをしばらく進んで大平山に到着します。

まだ曇っていて何も見えませんね。
晴れたらここから富士山がきれいに見えるのですが…
ちなみに1月に試走した時はこんな感じで富士山が見えました。

平尾山に到着。

景色が見えないので山名標くらいしか撮るものがない…
ここから先は山中湖に向けての下り。
ところで、先ほどから何となく雰囲気は感じていたのですが、このあたりでトイレに行きたくなってきました。
小なら何とかなるのですが、大。
エイドまで残り3kmほど。何とか我慢できるはずです。はずでした…
しばらく下って別荘地に出ると

我慢するのがつらくなります。
誘導スタッフがいてエイドまで残り1㎞という声が聞こえた瞬間、
出てはいけないものが出たような気がしました…
残りわずかだと思って油断してしまいました。
ガスのつもりで力を入れたら身が…
でも一発だけなら誤射かもしれないし。
エイドまでの残りの距離を違和感があるまま走って、A7山中湖きららに到着。

まずは荷物を置いてトイレに駆け込み。
先ほど漏らしてしまったかもしれないものを確認。
パンツには何もついていなかったので大事には至らなかったようです…
久しぶりに座って落ち着いてしまったからなのか、漏れてなくて安心したからなのか、先ほどまでは全くなかった眠気が急に襲ってきます。
便座に座りながらウトウト。
10分くらい眠ってしまったようです。

このエイドにはマッサージとニューハレのテーピングブースがありました。
前回100マイルを走った信越五岳の時にはマッサージをしてもらい痛かった膝が一時的に回復したということがありましたが、今回はここまで順調なのでマッサージをすると流れが途切れそうな気がして、ここではテーピングだけしてもらうことに。
違和感があったところを指摘するとそれに合わせてテーピングを貼ってくれました。
その間にGarminのGPSウォッチを充電していたのですが、10%から60%まで回復。
残りは想定で9時間ほど。精進湖からここまでの9時間で50%ほどの消費だったので最後まで保ちそう。
あとはザックの中身を整理。これまでに出たごみを捨てて残りの分の補給物を取り出しやすいポケットに入れて出発です。

結局ここ山中湖きららでは35分近くの長い休憩となってしまいましたが、それでも目標の30時間ペースよりは早い感じで先に進みます。
A7山中湖きらら到着時:
目標(30時間ペース):21時間5分
タイム:20時間38分23秒
順位:123位(男子115位)
A7山中湖→A8二十曲峠
山中湖を出るとまずはパノラマ台へ。
本栖湖にもパノラマ台がありましたが、富士五湖のほかの3つにもあるのでしょうか?
ここから湖の様子は見えますが、富士山はまだ見えません。

しばらく登って明神山の山頂へ。霧が出てきてまたもや景色が見えなくなります。

このあたりから気持ち悪さを感じてきます。
胃のムカムカが止まらない感じ。脚は大丈夫なのですが、そのムカムカのせいでスピードが落ちてしまいます。
このあたり隠れたアップダウンが多く、地味につらいところ。

ヤマザクラが咲いていますね。

高指山に到着。

下りになったところで前にいた欧米系の男性3人と中華系の男性1人の合わせて4人組がものすごい勢いで走り出すので自分もそれにつられて猛スピードで下っていきます。
ここまで130㎞走ってきたのにまだこれだけの勢いで走れるなんて俺スゲー!なんて思いながら前の4人と一緒に下っていきます。
ところがそれが災いしたのか、登りに入ったところで先ほどからの胃のムカムカがさらにひどくなります。
いままではとりあえずジェルを食べて水を飲んでいれば何とかなっていたのですが、今回はそのジェルを受け付けなくなってしまいます。
今までのレースでは固形物は食べられなくてもジェルだけは食べられたので、これはこの先きついなと。
このまま進んでいきますが胃のムカムカが続いてスピードが上がらないまま。先ほど勢いよく抜かした人にも抜かされてしまいます。
そのまま山伏峠まで到着。このあたりは道志村トレイルで通った場所だよな、初のトレイルランニングレースが道志村トレイルだったなんて今考えるとおかしいよな、なんて思ったりもしました。
(もしかしたら最初が道志村のようなストイックなレースだったせいで今のようになってしまったのかも。もっと優しいレースだったらエンジョイ勢になっていたかもしれませんね。)
ところでこのあたりに来ても胃がおかしいのは変わらず。
受け付けなくなってもハンガーノックになるよりはましだと思って数十分おきにジェルを補給していたのですが、もしかしたらそのせいでムカムカが続いているのかもと思いとりあえず摂取をやめることにします。
それからしばらくはゆっくりと足取りが重いままで進みますが、だんだんと胃の気持ち悪さがなくなってきて、石割山のあたりでようやく回復してきて走れるようになりました。
それでもこれまでにだいぶスピードが落ちてしまったので目標に向けて黄信号が灯ります。
石割山の頂上には登らずに手前から二十曲峠の方向へ。
このあたりから再び雨が降ってきました。
前に数名の集団がいたのでそれについていくとあっという間に二十曲峠に到着。

雨がかなり降ってきたので、エイドのテントは人でいっぱいです。

ジェルが食べられないのでここで固形物を食べておきゃなきゃと、パンとポテトチップスを食べました。
休憩中にさらに雨が降ってきましたが、止まったら寒くなるのですぐにエイドを出てこのまま先に進むことにします。
この先の杓子山はどうなっているのでしょうか。
A8二十曲峠出発時:
目標(30時間ペース):24時間30分
タイム:24時間31分20秒
順位:134位(男子124位)
というわけで今回はここまで。
次回はまさかの結末篇です。



