UTMF2018 ボランティアに参加してきました。
4月27日〜29日にかけてUTMF(Ultra-Trail Mt.Fuji)が開催されました。
今回はエイドでのボランティアとして参加してきたのでその様子を紹介します。
UTMFの過去2大会は雨天に見舞われ、特に2016年には距離短縮(UTMF)、途中中止(STY)となり、今後の大会開催が危ぶまれましたが、その後に大会運営を見直した結果、開催時期が9月から4月になることにより、昨年は開催されず、1年半ぶりの開催となりました。
自分は過去2回ランナーとして参加し、
2015年に途中関門に間に合わずリタイア、2016年は距離短縮での完走だったので、今回こそ100マイルのUTMFを完走しようと意気込んでいたのですが、一次募集の抽選で落選、二次募集の先着順でも定員に達してエントリーできませんでした。
でもUTMFの雰囲気を楽しみたいなというのと、いつもは支えられる側なので、支える側の立場も経験してみたいなと思いボランティアとして大会に参加することにしたのです。
2015年UTMFに参加した様子はこちらから↓
2016年UTMF/STYに出場した様子はこちらからどうぞ↓コース上で応援
今回ボランティアとして担当する場所は155km地点のA9富士吉田で時間は4/28 18:00〜4/29 12:00までの18時間。
それまでに時間があったので河口湖のフィニッシュ地点を見学しようかと思ったのですが、ちょうど100km地点前後の国道沿いのルートが富士山駅から近いところにあったのでそちらに行ってみることに。
コースを逆走して向かい側から来る選手たちに声援を送ります。
この日の昼間は気温が高く、アイスを食べていたり疲れ切った顔で歩いていました。
(UTMFでは沿道の商店や自販機で購入して飲食することは認められています。)
再開
今回の大会、友人が1人ランナーで参加していまして、
(昨年の信越五岳で会った時に次はUTMFで、と言ったのに自分は参加できず…)
LiveTrailで確認するとどうやらA5勝山を出てちょうどこちらに向かっている模様。
このまま歩いていたらもしかしたら会えるのではないかと思い、歩いていくと目の前に現れます。
もしかしたらとは思っていたけどまさか会えると思っていなかったのでびっくり。
しばらく話しながら並走します。
国道では赤信号で止まります。
そして1kmくらい歩いたところで駅の近くまで戻ってきたので
別れ際に「富士吉田で会いましょう」と言って健闘を祈りました。
(その後、残念ながらリタイアとなり、富士吉田では会えませんでした…来年は私も参加するのでリベンジしましょう!)
河口湖フィニッシュ地点を見学
その後、河口湖のフィニッシュ地点に向かいます。
フィニッシュゲートを見て、来年はここに戻ってきたいなと思います。
男子のトップ選手はフィニッシュしたあとで、ちょうど女子のトップ選手がフィニッシュするくらいの時間でした。
そして、女子トップのCoutney選手がフィニッシュ!
23時間57分となんと24時間を切ってのフィニッシュ。すばらしいタイムです。
このあとはしばらくビールを飲んだりしてボケーっと休憩して、電車でボランティア活動を行う富士吉田まで移動します。
ボランティア活動開始
A9富士吉田に到着。
ちょうど日が暮れる頃です。
ボランティアのウェアを貰い、集合してミーティング。今回は誘導を担当することになりました。
仕事としては
・道路からエイドに入るところの誘導
・エイド内部に入るところの誘導
・エイド内部やサポーターエリアのチェック
とこの3つの仕事を1時間ごとに1時間の休憩をはさみながらローテーションで回していくという感じ。ボランティアの数はたくさんいたのでそんなに忙しくはなりませんでした。
ちなみに他にはバナナチームとうどんチームがありました。
(富士吉田エイドでは地元名物の「吉田のうどん」を出していたのです。)
自分の担当時刻が始まったあたりではまだトップ50人くらいしか通過しておらず、5分に1〜2人来るか来ないかくらいのペースでした。
サポーターエリアもまだ閑散としています。
仮眠エリアもあります。
仮眠エリアにはうどん持ち込み禁止です。
入り口で誘導していると途中で鏑木さんが現れたりしてびっくりします。
エイドの中ではサイン会が行われたとのことですが、自分は外にいたのでもらえませんでした。
深夜になり寒さが身にしみる時間帯になります。
昼間が暑かっただけにこの気温差は厳しいものがあります。
この時間あたりからだんだんと人が増えてきますが、入ってくる人の顔が疲労困憊です。
そして夜が明ける頃にはボリュームゾーンへ。
富士山が見えました。
8時ころになると日が照ってきて熱くなります。
そして9時20分にINの関門が、30分にOUTの関門閉鎖で、エイドの機能は完全に終了したわけです。
この後は片付け。先ほどまでエイドがあった場所が40分くらいで一気に片付きました。
河口湖フィニッシュ地点で閉会式を見学
エイドでのボランティアの活動時間は予定では12時までだったのですが、それより早く10時半頃には終了したので、河口湖フィニッシュ地点で行われる閉会式を見学に行くことにしました。
せっかくなので最後2kmほどの河口湖沿いのコースをランニングすることに。
選手に声援を送りながら走ります。(選手と同じ方向で走っていたので沿道の人に自分も選手だと間違えられて応援されたりしますが、その度に否定したり…)
そして、河口湖大橋から見えるフィニッシュ地点と富士山。160km走ってきてこれを見ると感動するんだろうな。なんて考えます。
さすがにこのままフィニッシュ地点まで走るのは失礼なので途中でコースを外れます。
そしてフィニッシュ地点に到着し、168kmを完走しフィニッシュするランナーの姿を見ます。
ボロボロになっている人もいれば笑顔でフィニッシュする人もいて、自分が走ったわけではないのに感動して涙が出てきます。
その中にはボランティアをしていた富士吉田のエイドで見た人もいて、ここまでたどり着いてくれたのだと嬉しくなりました。
そして閉会式へ。
三浦雄一郎さんの挨拶や
鏑木毅さんの挨拶。
そして表彰が始まります。その途中で最終ランナーがフィニッシュするとの情報が。
フィニッシュ地点からステージに向けて選手が観客の間の花道を通る感じ。
トレランってトップ選手のフィニッシュよりもボリュームゾーンだったり今回のように最終ランナーだったりの方が盛り上がるのが面白いところですよね。
そしてトップ選手の表彰。
女子のトップ5
男子のトップ10
男女の優勝者
UTWTの偉い人
最後に鏑木さんや福田六花さんが涙を流しているのを見て、この1年半の間、この日を一番待ち望んでいたんだろうな、と。
今回はランナーとしては参加できなかったけど、エイドでのボランティアとしての参加、そしてフィニッシュするランナーや閉会式での皆さんの姿を見て、やはりUTMFっていいなーって思いました。
2016年の件があり、正直UTMFに対して冷めていた面もあったけど、やはり自分がトレランを始めた原点はUTMFだし、来年はランナーとして参加して三度目の正直で100マイルを完走したいなと思ったのでした。