【親不知→上高地】北アルプス縦走してきました。(2日目)
8月10日から3泊4日で親不知から上高地まで北アルプス縦走してきた様子の2回目です。
今回は2日目。1日目で親不知から白馬岳まで進んだのでそこからスタートです。不帰嶮や八峰キレットなど難所が続くところですが、どうなったのでしょうか。
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白馬岳→不帰嶮
2日目のスタートです。
12時ころには起きて出発する予定だったのですが目覚ましでも起きられず、
結局起床したのは1時ころ。
昨日の疲労が大きかったのかな。
まだ眠い中準備を済ませてテントを片付けて1時40分頃に出発です。
深夜のテント場はまだ起きている人はいなくて静まり返っています。
スタートして直後は霧の中を進んで40分ほどで杓子岳との分岐点に。
杓子岳は以前登ったことがあるし、まだ身体が温まっていないのでここはスルーして巻道を行きます。
しばらくすると霧が晴れてきました。
3時前に白馬鑓ヶ岳に到着。
4時ころに天狗山荘に到着。
ここは宿泊営業はやっていなくてテント場と売店のみの小屋なのですが、
テントを張っている人はたくさんいますね。
ここから先、不帰方面に進みます。帰宅厳守です。
このあたりで空が明るくなってきました。
天狗の頭に到着。
天狗の大下りまではなだらかな道を進んできましたが、ここから先が厳しいところです。
ちょうどこの時間に日の出が。
雲海から昇る朝日がきれいですね。
立山連峰も朝日で照らされています。
天狗の大下りの標高差300mほどを一気に下りきっていよいよ不帰嶮へ。
一峰には何ら問題なく到着。
後ろを振り返ると下りが急だったのがあらためてわかります。
二峰への登りにはいるところで向こう側から4人組の登山者がやってきたのでしばらく待ちます。
さてここから先が難所です。鎖場の登りが続いて
空中にはしごがかけられています。
下を見ないようにして渡りますがかなりの恐怖心を感じます。
この先もはしごと鎖が続く岩場を通って
そして不帰二峰北峰へ。
朝になって唐松岳方面から向かってくる人が増えてきたのですれ違いが多くなりますが
ここから10分ほどで不帰二峰南峰に到着。
ここまで来ればもう危険なところは通り過ぎていますが油断禁物です。
不帰三峰もあったはずなのですが気づかずに通過していたようです。
そして唐松岳に到着します。
とりあえず今日最初の難所の不帰嶮を乗り越えました。鎖やはしごがしっかりとつけられているのでイメージしていたよりは楽に登れました。
唐松岳まで来ると一気に人が増えてきました。
唐松岳は八方尾根からゴンドラやリフトで来られるので登山客がたくさんいますね。
今まで歩いてきた道を振り返り
これから登る五竜岳の方を見てみます。
唐松岳頂上山荘へ。
ここでカップヌードルとコーラを飲んで休憩します。
ここまで朝から何も食べていなかったので疲労で力が入らない感じだったのですがこれで回復するかな。
30分ほど休んで出発です。
ここから五竜岳に向かおうとするとすぐに渋滞が。
牛首の鎖場のところで向こう側から来る人と交錯して時間がかかっている様子。
すり抜けていきたいところですが我慢して
この間に日差しが強くなってきたので日焼け止めを塗ってしばらく休憩します。
ここを抜けるとあとは五竜山荘までは何事もない道。
ただ、このあたり唐松⇔五竜と縦走する人が多いのでときどき道が詰まりますが焦る必要はないのでゆっくりと進みます。
そして10時ちょっと前に五竜山荘に到着。
先ほど唐松岳で食事したばかりなのにまた腹が減ってきました。この先の山小屋までも距離があるので
カップヌードルを食べて休憩して10時過ぎに出発します。
五竜岳に登る途中に振り返ると雲が出てきました。
五竜岳に登頂です。
この先の鹿島槍ヶ岳方面も雲が出てきました。
山頂には大勢人がいたので休憩はしないでスルーして即出発です。
ここから鹿島槍ヶ岳方面の道に入ると人がほとんどいなくなりました。
鎖場があるところなどを進んで「G5」を通過。
他に「G4」とかもあるみたいですが、「G」って何なんでしょうか。
北尾根の頭を過ぎて
横を見てみると谷になっています。
口の沢のコルを通過。
八峰キレット小屋に到着。
その名の通り山と山の間が切れたところに小屋が建っています。
ここから八峰キレットの核心部。
小屋を出るといきなりはしごの登りが。
少し登って小屋の方を見るとこんな感じ。
よくこんなところに小屋を建てたものだと感心します。
鎖場を進んで
岩の切れたところをはしごで降りたりします。
とはいっても難所はキレット小屋を出て20分くらいの間だけで、先ほどの不帰の嶮と比べるとそれほど難しい場所ではありませんでした。
山と高原地図では不帰の嶮は破線、八峰キレットは実線コースとなっていましたが、実際に通ってみてもそんな感じかなと。
さて、難所を通過したらあとは鹿島槍ヶ岳へと進みます。
五竜岳を出てからずっと曇り空の中でしたが、山頂が近づいてくるにつれて青空がみられるようになってきました。
鹿島槍ヶ岳北峰と南峰の分岐点に来ると
5分かからずに北峰の山頂へ。
山頂は曇ってて周りは見えませんでした。
ここからは南峰へと向かいます。
この日はとても暑い日でしたがこのあたりは曇っていて途中で雪渓があったりしてかなり涼しく感じます。
雷鳥がいますね。
山頂に近づくにつれて雲が取れてきました。
そして鹿島槍ヶ岳南峰に登頂。
すぐに下りはじめます。
先ほど北峰に登っているときから気づいていたのですが後ろから人が来ている様子。
抜かされたくはないのでスピードを上げて下りますが、自分は下りが苦手なのでだんだんと追い付かれてきてすぐ後ろに迫ってきてもうこれ以上は無理だということで先に行ってもらおうと道を譲ると、
親不知をスタートするときに一緒だった人でした。
自分の方がちょっと先にスタートしたのに追いつかれてしまったようです。
結局ここから先この日の宿泊先である種池山荘まで一緒に進むことになりました。
ここまでは疲労でスピードが上がっていない状態でしたが情けないところは見られたくないのでスピードを上げて進みます。
布引山まで進むと完全に晴れてきました。
鹿島槍ヶ岳方面を振り返るといい天気ですね。
これから進む冷池山荘から種池山荘の方がくっきりと見えます。
鹿島槍ヶ岳から1時間ほどで冷池山荘に到着。
ここでしばらく休憩。
一緒に来た人がなにやら足に塗っているので聞いてみると、
ベビーパウダーを塗っているようで、これだと足が乾燥状態になるのでいいとのことでした。
今後試してみる価値がありそうです。
さて、ここで休憩したら後は種池山荘に向かうだけですが、
その前に爺ヶ岳に登ります。
巻道でスルーすることもできるのですが、中峰に登って
しばらく稜線を進んで
南峰に登ります。
夕方6時近くなって日が落ちてきました。
そして種池山荘に到着します。
あとはテントを張って休むだけですが
なんとテント場が満杯。
テント場と登山道の間の隙間になんとか1張分のスペースがあったのでそこに張ってとりあえず何とかなりました。
鹿島槍ヶ岳から一緒に来た方は今日でとりあえず終了とのことでビールを飲んでくつろいでいたのですが
私はまだ残り2日あるので我慢です。
というわけで2日目終了。
明日はここから針ノ木岳・蓮華岳を通って烏帽子岳まで進む予定です。
コースタイム的には4日間で一番短い区間なので楽であるといいのですが。