奥秩父縦走してきました(準備篇)
6月10日から11日にかけて奥秩父山塊を縦走してきました。
瑞牆山荘から入って瑞牆山、金峰山、大弛峠、甲武信ヶ岳、雁坂峠、笠取山、飛龍山、雲取山などを経て奥多摩まで下山する約70kmのコースです。
このコース、前から行こうと思っていて、ゴールデンウィークに2泊3日くらいで行こうと計画していたのですが、まだ残雪が多いとのことで、どうせ雪があるならアルプスの方が楽しめるよなと思い燕岳に登ってきた経緯があり、いつか行こうとは思っていたのですが、梅雨に入ると雨だし夏になるとアルプスに行っちゃうしでいつになったら行けるのかというところだったのですが
ちょうどこの週は梅雨の中休みで晴れの予報で、今がチャンスということで行ってきました。
スケジュール
今回の日程はただの土日ですが、たまたま翌月曜日も午後から用事があって有給休暇をとっていたので、2泊3日でもいいかなと思ったのですが、日曜日21時から信越五岳トレイルランニングレースのエントリー開始で、それまでには帰らなければならないということで確実に1泊2日で行けるように考えました。
まず宿泊先をどうするか。
70kmの中間だと35kmくらい。
笠取小屋が大体そのあたり。だが、コースタイムだと約22時間。ちょっときついか。
甲武信小屋が23kmくらい、雁坂小屋が29kmくらいでコースタイムが16時間と19時間半。
そもそもスタートをどうするか。
土曜日の始発電車からバスを乗り継いで瑞牆山荘に到着するのが9時7分。
コースタイムの6割で行くと甲武信小屋で18時半くらい。トレランより荷物は重いしこれはきついか。
その手前で泊まれるところは10km手前の大弛小屋。これでは翌日60km近くの行程になってきつい。
下山地点の奥多摩駅は電車があるので遅くなっても心配ないとはいえ、これは辛いな。
というわけで考えたのが、前日の終電で最寄駅まで行き、とりあえずランニングで瑞牆山荘まで。そこからは普通に登山道を行くというルート。そうすれば日の出から山に登れるので初日の行程に余裕ができるというわけで。
で、調べてみるとJRの穴山駅から瑞牆山荘までが約28km。これくらいなら走れるかな。
5時に瑞牆山荘に到着するとしてコースタイムの6割で行くと甲武信小屋に15時前に、雁坂小屋には17時くらいに到着。
雁坂小屋まで行けないこともなさそうだけど、アクシデントも考えると甲武信小屋までにしておくのがよさそう。
早めに着いて早めに寝て翌日は早朝から動き出すのがいいか。
こうすると翌日の行程は50kmくらいになるけど、雲取山から奥多摩までの約20kmの石尾根縦走路は下りで快適に走れるルートなので、実質登山道は30kmと考えるとそこまで苦労することもないかな。
というわけで当初の予定よりロードの分だけ増えて全行程100kmほどを1泊2日で行くという行程になりました。
予定としてはこんな感じ。
6/10(土)
・0:20 JRの終電で穴山駅に到着。
・0:30 出発
・5:00 瑞牆山荘到着。
・6:30 瑞牆山登頂
・9:30 金峰山登頂
・11:00 大弛峠到着
・14:30 甲武信ヶ岳登頂
・15:00 甲武信小屋到着
暖かいうちに着いて寒くなる前に寝てしまおうという作戦です。
6/11(日)
・0:00 起床
・1:30 出発
・3:30 雁坂峠到着
・6:00 笠取山登頂
・8:00 将監峠到着
・9:30 飛龍山登頂
・11:30 雲取山登頂
・16:00 奥多摩に下山
このようなスケジュールですが、予定通り行けるでしょうか。
装備
というわけで、スケジュールが決まったので装備を考えます。
今回の日程だと、途中走りを入れていかなければ間に合わないので装備はいわゆるファストパッキングスタイルで。
通常の登山スタイルやトレイルランニングスタイルはよくやりますが、ファストパッキングスタイルは始めて。
とはいえ、最近登山グッズでも軽量化を意識したものを使っていたりするので、その辺りは問題ないかなと。
荷物をまとめて出発前に重量を測ると5.2kg。これには食料も含まれています。
いわゆる「ウルトラライト」の目安が食料、水分を除いて4.5kgだったと記憶しているので、それに近い感じとも言えるでしょうか。
これに1.5lの水分を加えて全部で約7kg弱での装備です。
というわけで、こんな感じの装備で臨んだのでアイテムを紹介します。
ザック
・OMM Classic 32
何度か日帰り山行や小屋泊の際に使用しているので問題なし。オーソドックスな形式だけど軽量で荷物も入るので重宝しています。
テント
・ヘリテイジ クロスオーバードーム
テントというよりは自立式シェルターという位置づけの商品。
ほとんどテントと同じように使えるので問題なし。
この商品自体700gという軽量ですが、今年になって「クロスオーバードームf」というさらに軽量600gの商品も出ていて、軽量化はどこまで行くんでしょうかね。
シュラフ
・SOL Escape Vivvy
今回は軽量化を意識してシュラフを使用せずエスケープビビィを利用。下界では真夏日になるということで寒さはそこまで気にならないと思っていたので、いざとなったら服を全部着込めばなんとかなると思っていたのですが。
マット
今回の山行に合わせて、各所で評判のよかった「山と道 Minimalist Pad」を1週間前に通販で購入していたのですが、届いたのが帰ってきてから1週間後…
こういうところの通販は急ぎの場合はあまり利用しないほうがいいかもしれません。
そのためザックに付属品のマットを利用しました。
エマージェンシーシート
・Heavy Duty Emergency Blanket
万が一のときのために普段使用しているものよりも分厚いものを用意しました。
ライト
・Black Diamond Storm
今回夜間行動は初日最初のロードと2日目の早朝の予定で、ロードは街灯でなんとかなるはずなのでこれ1つだけで。
自分が購入した3年前のモデルは200ルーメンだったのですが、今は350ルーメンになっているのですね。
シューズ
・THE NORTH FACE ULTRA TR SPEED
トレイルランニングシューズです。最近ライトな山行時に利用している「Salomon SpeedCross 3 GTX」と迷いましたが、最初にロードも走るのでこちらを選択。
レインウェア
・モンベル トレントフライヤー
レインウェアはトレントフライヤーの上下。トレラン時も登山時もいつもこれを利用しています。
防寒着
・モンベル EXライトダウンジャケット
軽量なので夏場の山行でもとりあえず持ち歩いています。夜寒くなったときなどに重宝しています。
コッヘル
・EVERNEW チタンクッカー1人用セット
軽量化とはいえ、温かいものは食べたいので。マグカップを別に持っていく必要が無いのがいいですね。
ストーブ
・PRIMES 115フェムトストーブ
普段の山行から利用しているものですが、軽量なのでいいですね。
・PRIMES IP-110
ガスはこれを利用。ストーブと合わせてコッヘルの中にピッタリ入るのでいいですね。
食料
・尾西食品 アルファ米
日本人ならお米でしょうというわけで、普段の山行でも利用しているアルファ米を。
今回は白飯と五目ごはんを持っていきました。
・カップヌードル リフィル
いつもはマルタイ棒ラーメンですが、今回始めてカップヌードルリフィルにしてみました。
行動食
・ザバス ピットイン エネルギージェル
ジェルにはいろいろな種類がありますが、値段と味とカロリーとを考えるとこれが今のところ自分の第一選択肢です。
蓋がついているので食べた後に汚れないのがいいですね。
・井村屋 スポーツようかんプラス
ジェルだけでは飽きてしまうので。食べやすいので重宝しています。
ブルボン スローバー
近所のドラッグストアで1つ78円で売っているのでいつも買いだめしています。
パラチノース配合なので吸収がゆっくりなのがいいですね。
この他には下山してからの着替えを持っていった程度でしょうか。
という感じの装備品でした。
次回は山行の様子を紹介します。