分水嶺トレイルに参加してきました。(Part6)
7月13日から15日に参加した「分水嶺トレイル」
最終回の今回は最後の関門富士見平小屋を越え、スタートから40時間以上経過していよいよ最後の苦しいところです。
さてどうなるのでしょうか。
前回はこちらから↓
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富士見平小屋→瑞牆山
2日目の16時半ころに富士見平小屋を出発します。

いよいよここから最後の区間。気を引き締めていこうかと。
ここからはまず瑞牆山に向けて進み、
桃太郎岩を過ぎると登りに入ります。

崩落したのか仰々しい看板が並ぶところを通過して

前に登った時よりも道が荒れている気がします。雨が続いたからでしょうか。

このあたりで鎖場を登るときに足を滑らせて手をついた際に手の甲を擦りむいてしまいます。
血が垂れてきますが、必携品になっていた穴をあけたペットボトルのキャップを使って水を流します。
あとは絆創膏を貼ってと思ったら持ってきたファーストエイドキットの中に絆創膏が入っていなかったのでそのまま血が止まるのを待ちながら進みます。
前に使ったときに補充し忘れたのかな。毎回きちんと確認しないといけませんね。

18時ころに瑞牆山山頂へと進む道と分かれる分岐点に。
ここから山頂までは10分ほどなので晴れていたら山頂に登ろうかと思っていましたが日も暮れてきて曇ったままなのでこのままスルーして進みます。
瑞牆山までは以前に来たことがあったのですがここから先は通ったことのないコース。
今回大会前に試走はしなかったのでこの先のコースは不明。事前に大会サイトで案内された情報のみの状態で、ここから下って登山道ではない地図読み区間があってそこを過ぎて少し行けばゴールというあいまいな認識でいたので、あと6時間もあればゴールできるかな、できれば今日中にゴールしたいな、などと考えていました。
このあたりメジャーなコースではないようなので道が荒れていて濡れた急な下り坂が続くので歩きにくいところが続きます。
ししくい坂を通過して

不動滝に到着。

このあたりで19時が過ぎて完全に日が暮れて暗くなってきました。
ここからはライトを照らして進みます。

このあたりで再び雨が降り出してきたのでレインウェアを着ます。
しばらく進むと渡渉区間への分岐があるはずなのですが、それが見当たらないのでそのまま林道へと進みます。

林道から舗装路へと入り
そして地図読み区間の入り口となるカーブミラーに到着します。

地図読み区間
このカーブミラーから先は登山道ではないところを通る地図読み区間。
とはいえ富士見平小屋の関門で聞いた時には自分の前に40人くらい通過しているとのことだったので、40人分の踏み跡があれば道がわかるかなと思っていました。
ところが踏み跡は見当たらず、とにかく尾根に出られれば尾根筋を進めばいいということはわかっていたので登り始めますが、
しばらく迷ってカーブミラーの地点に戻ってきてしまいます。
そのときにちょうど後ろから人が来ていて「一緒に行きませんか」とありがたい申し出をいただいたので、ここから先はその方と2人で進むことになりました。
その方も試走はしていないとのことなので初見の道を2人で進むことになりますが、それでも1人で行くよりは気が楽になります。
しかしもう夜の暗い時間なのでときおり道を外れそうになる時もありますが、
一人でいる時とは違って迷いそうなときに話しながら進めるのでかなり楽になりました。
スマホで地図を見ているとGPSで現在地が示されるのでそれを参考にしながら目の前の景色と照らし合わせて進みます。
本来であれば地図読み区間なのでGPSは使わずに地図だけで進むべきで、一応紙の国土地理院地図と山と高原地図を持参していたのですが、夜間で周りがあまり見えない状況では地形の把握も難しいので仕方ないかな、と。
稜線に向かって登っているとこのあたりから再び雨が強くなってきます。
この日の昼過ぎから雨がほとんど降っていなかったのでこのままゴールまでもてばいいなと思っていたのですがそうはいかなかったようです。
急な斜面を進むところで泥で滑りやすくなっていて、一歩間違えれば滑落というところもありましたがなんとか稜線に出ます。

稜線に出ると草地に道ができているのでそれに沿って進みます。
ここまで来ればあとは道なりに進めば大丈夫だろうと思っていたのですが
稜線を横切る林道のような道もあり、それにだまされて別な道を行ってしまうこともありましたが
地図上の現在位置と合わせて元の道に戻ったりしてなんとか進んでいきます。
稜線をしばらく進みますが、思っていたよりも距離が長いようで時間がかかります。
ようやく下りに入ると雨で道が泥になっていて滑りやすくなっていますが何とか進んでいくと
信州峠への最後の急な下りが泥だらけで何度か転んでしまったりして
そしてようやく信州峠に到着。

道路と交差する峠なので何かしらのものがあるかなと思ったら何もなくて真っ暗です。
信州峠→FINISH
この時点で23時45分。結局地図読み区間で4時間以上かかってしまいましたがなんとか信州峠まで来ました。
ここまで来ればあと少しだと思っていたのですが、ここから先も長かった。
それにしても今日中にゴールしたいなどと考えていたのは甘かったなという感じです。
自分はここまでの行程で疲れていたのでちょっと休憩しようと思い、地図読み区間でずっと一緒だった方には先に行ってもらおうとしますが結局同じタイミングで信州峠をスタートします。
しかし自分は疲れていたのでペースが遅くなり、ここからの登りでだんだんと離されていきます。
そしてライトの電池が切れて交換している間に完全に先に行かれてしまいました。
ここまでありがとうと思いながら、これからは自分のペースで先に進むことにします。
そしてしばらく登って横尾山山頂に到着。

ここで先に行かれていた地図読み区間で一緒だった方に追いついてしまいました。
彼ももう疲労困憊のようで、自分ももう疲れて先に行く気力もないところだったので
結局ここからゴールまで一緒に進むことになります。
ところで日付が変わってもう丸2日、48時間以上動き続けていることになります。
雁坂小屋で1時間弱仮眠した以外は寝ていないのでかなりつらくなってきます。
歩いていると幻覚が見えてきて、木の影が人に見えたり、山小屋などないのに目の前に小屋があるように見えたり、枝が看板に見えたり、
あとは幻聴で後ろから熊鈴のような音が聞こえてきて誰かに追いつかれたかなと思って振り返ると誰もいなかったり、叫び声のようなものが聞こえてきたり、というようなことがあり、もうかなり混乱してきています。
とりあえずこの暗い中をひたすら進まなければなりません。
もうひとつ山を登って「槍」を通過。

あとは最後の飯盛山まではこれといった山はなかったはず。
このあたりは笹薮の中をひたすら進むコース。
足元は雨で泥だらけになっていて滑りやすいところで、
使い古してソールの減ったシューズで参加したので下りになるたびに転んでしまいます。
(結局そのシューズは最後に足の甲の部分が破れてレース後にお亡くなりになりました)
歩いていると一緒に進んできた方も混乱しているみたいで、進んでいる途中にこっちじゃないかと戻る方向に行こうとしたりで地図を見て確認して何とか正しい道に戻ったりしたり、というようなことが続きます。
そして夜が明けてきます。3日目の朝に突入です。
飯盛山が近づいてくると階段の登りが。

しばらく進んでこれが山頂なのかと到着してみると「みほ山?」という地図にはない山だったり

歩けど歩けどまだ着かない。
ようやく霧の中から山のようなものが見えてきて

飯を持ったような形の山。これが飯盛山かな。

そしてこの先の分岐点から5分ほど進んで飯盛山山頂に到着です。

実はここは分岐点で通過連絡をすれば登頂しなくてもよかったらしいのですが、そのことを知らなかったので山頂まで来てしまいました。
電話での通過連絡は一緒に来た方がやってくれたので
あとはここからはフィニッシュ地点の獅子岩まで下るだけ。
疲れ切っているので黙々と進みます。
下りの林道ですがもう走る気力はないので淡々と歩くだけ。
6時ちょうどに朝のチャイムが流れ出すとゲートが見えてきます。

最後の階段を下って
そして7月15日の6時1分にフィニッシュ。

7月13日の午前0時にスタートしたので54時間かけてようやくフィニッシュです。
フィニッシュ後
フィニッシュ後は缶ビールをいただいてしばらく休憩です。
それにしても雨の中進んだのでフィニッシュ後のダメージは大きく、足はこんな感じ。

スタート前に足を保護するクリーム「Protect J1」を塗って、「itoix」のソックスを履いて雨対策はしていたのですが、それでもこんな感じに。
しかしながら足の裏にマメができる寸前でとどまっていたので効果はあったのだと思います。
また先ほども書きましたがシューズの甲の部分が敗れたのと、レインウェアのパンツの裾の部分が破けてしまったというのもありました。
そして、iPhoneがお亡くなりになりました。
レースがフィニッシュした時までは動作していたのですが、その後液晶に水がしみ込んできた跡が広がってきて、しまいには動作しなくなってしまいました。
自分の持っているiPhone7から防水対応になっていて、これまで雨の日のレースで使用しても(今年のUTMFとか)何も問題がなかったのですが、雨を浴びる時間が長かったからでしょうか。
いつものレースだとレインウェアのポケットに入れておいたままになりますが、今回は地図読み区間でiPhoneで地図を見ながら進んでいたのでその際に濡れたのが大きかったのかもしれません。
あとはレース後は身体がむくんだ状態で体重が3Kgくらい増えてそれが1週間近くも続いていました。
これまで山行後にむくんだりすることはありましたが、2~3日くらいで元に戻っていたので
やはり身体に悪かったのだろうと思います。
という感じで初挑戦の分水嶺トレイルはダメージいっぱいで終了しました。
次回はもっとちゃんと準備したうえでチャレンジしたいですね。


