信越五岳トレイルランニングレース2022(100マイル)に参加してきました。(Part3)
信越五岳トレイルランニングレース2022の続きです。
序盤34㎞地点の赤池エイドですでに疲弊した状態でこの先どうなるでしょうか。
前回は↓からどうぞ
赤池→アパリゾート上越妙高
赤池エイド到着の時点ですでに気持ち悪くてつらい状態ですが
とりあえず先に向けて出発します。

赤池を出てからは袴岳までは登り。

気持ち悪さは続いているのでゆっくりと進みます。
ゆるやかな下りに入って

兼俣林道入口の計測地点を通過。

ここからしばらくは平坦な道を進みます。

林道を出て集落に入って

だれも住んでなさそうな不気味な団地も横を通過して

まだ林道に入ってしばらく進むと、春日神社への階段へ。

急な長い階段で上の方にも前の選手の明かりが見えます。
登りきって

ここからは地味につらいのぼりが続きます。
このあたりで先ほどからの気持ち悪さが増してきます。
これまで30分おきくらいにジェルを補給していたのですが、それも気持ち悪くて食べられなくなってきます。
とりあえず水分はたっぷりとあるのでそれを補給して進みます。
1時間ほど登ってピークに来たところでエイドまで残り1㎞くらいだと思っていたのに残り3㎞くらいだといわれてがっかりします。
とりあえずエイドに着いたら休憩しよう。

50km地点を通過

そして下りに入ります。
しばらく進むとようやくエイドが見えてきました。

そして52km地点アパリゾート上越妙高のエイドに到着。

タイムは7時間42分。想定よりだいぶ遅れました。
ここではドロップバッグが受け取れるのですが
サポーターがいるので今回は預けておらず、そこはスルーしてサポーターのもとに向かいます。
炭酸飲料が飲みたくなってCCレモンを用意してもらっていたのでそれを飲んで
とりあえず芝生の上に横になって休みます。
気持ち悪いのはずっと続いていて、息が切れるような感じも出てきたのでしばらく休憩します。
15分くらい休んでもまだ落ち着かないですが、先に進まなければならないので
エイドの補給物のバナナを食べて
ガンバフンバ君と会って

出発します。
アパリゾート上越妙高→国立妙高青少年自然の家
エイドを出発します。

ここからはしばらく下り基調の林道。

本来ならば気持ちよく走れるところなのですが
ちょっと走っては止まって歩いてというのを繰り返す感じ。
1時間ほどで平地に出ます。

このあたりは田んぼのあぜ道をとって進む感じ。
平坦な道なのですが、このあたりになると走ることができなくなります。
ちょっと進んでトイレに。

ここは大鹿たばこ発祥の地らしいです。

ずっと歩いて60㎞地点へ。

ここからは関川の河川敷をひたすら南下していくコース。
上流へと向かうので登り基調ではあるのですが緩やかで走れるコースです。
自分はもはや走ることができないのでひたすら歩くのみ。
後ろから来る選手に抜かされていきます。

たぶんエネルギーが切れているから何かを食べたほうがいいのでしょうが
何も口に入らず水分だけしか補給できません。
30分ほど川沿いを歩いてから橋を渡ります。

ここからしばらくロードを進んで

集落に出ます。

神社の横を通過して

上信越自動車道の跨線橋を越えます。

このあたりで空が明るくなってきました。

前回2018年出場時は1時間スタートが遅かったにもかかわらずこのあたりではまだ暗かったので
だいぶ遅れているのだなと。
このあたりでも後ろから来た選手に抜かされまくりです。

ちょっと走ると気持ち悪くてゆっくり歩くことしかできません。

もうダメだな、ここから残り90kmを走るのは無理だな。

次のエイドに着いたらリタイアしよう。
今回はサポーターがいるからリタイアしてもすぐに車で移動できるから何も問題ないよな、
などとと考えているところで
69㎞地点、国立妙高青少年自然の家エイドに
午前5時半、スタートから11時間ちょうどで到着します。
国立妙高青少年自然の家エイドにて
エイドに到着してサポーターの人と会ったときに、顔が白いと言われます。
体調の悪さが内側だけではなく外側にも表れているようです。
リタイアしようと決めて到着したエイドですが、
まずとりあえずは休もうとベンチに座って休みます。
しばらく思いにふけりながら座っているだけの時間。
40分ほど休んで体調は回復してきた感じはありますが
気力は回復せず、動き出そうという気持ちになれません。
まだ制限時間の33時間まで20時間以上あるので歩いても完走できるかもしれないけど
そんな完走に意味はあるのだろうか、
迷っている姿をサポーターの方はちょっと離れたところからずっと見守っていてくれましたが、
ずるずると決断を先延ばしにしてサポーターを待たせるのもよくないし、
この先ずっとサポーターに負担をかけるのもどうなのかと考え、
きっぱりとやめた方がいいかなと。
リタイアを決めました。

リタイア後
リタイアした直後はほっとした感じでとりあえず終わったという気持ち。
まずは汚れた身体を洗うために朝風呂のやっている斑尾高原ホテルへ。
体調はほどなく回復してきて難なく動けるようになったのでよかったです。
とはいえ、その後に最後までたどり着いてフィニッシュした人の姿を見たりすると
なんで自分はリタイアしてしまったのだろうかという後悔の念が湧き出てくるのでした。

