奥秩父縦走してきました(2日目)
6月10日から11日にかけて奥秩父縦走してきた様子です。
今回は2日目。
甲武信小屋から雁坂峠、笠取山、飛龍山、雲取山を経て奥多摩まで下山する予定です。
前回まではこちらからどうぞ。
出発まで
前夜18時には床についたのですが、その直後に音で起きてしまいます。
どうやら雨が降っている模様。ザーザーとシェルターに雨が当たる音が聞こえますが、室内まで浸水することはなく
「クロスオーバードーム」はそれなりの防水体制になっているようで安心しました。
これで今後の山行にも雨を気にせず持っていけそうです。
さて、起きたあとは寒くて眠れなくなります。
とりあえず持っていたウェアをすべて着込んでダウンジャケットとレインウェアを着れば、
エスケープビビィでもなんとかなると思っていたのですが、それでも寒い。
誤算だったのが足先の寒さ。上下の寒さはある程度想定していましたが、靴下は替えが1足あるのみなのでそれを履いて2足体制でも足先の寒さはきつくて。
エマージェンシーシートを着込んでなんとかなった感じでした。
下界では真夏日になるということだったのでそんなに寒くならないと思っていたのですが、ここは標高2300m。山の夜を舐めすぎました。
それでもちょっとずつ眠っては起きての繰り返しで予定通り翌日0時に起床。
お湯を沸かしてカップヌードルリフィルとコーヒーで朝食。
寒い中ですが温かいものを食べると生き返ります。
この時間には雨がやんで月も出ていました。
食事を終えると出発準備開始。
結露で室内が多少濡れ気味ですが、そんなに気になるほどでもなく、
しかしながらシェルターの外側が雨で濡れた状態で、
タオルを持ってこなかったので水を払うものの濡れたままで収納しなければならない状態でスタッフバッグに入れるのに苦戦しました。
結局全てを片付けて準備を終えたのが1時半過ぎ
それからトイレを済ませたりして結局出発は2時ちょっと前になってしまいました。
出発時に小屋の前にあった温度計を見てみると、なんと5℃。寒いわけです。
予定より30分ほど遅くなりましたが、2日目のスタートです。
甲武信小屋から雁坂峠
甲武信小屋からは木賊山には登らず巻道を進みます。
なだらかで走れそうなトレイルでしたが、暗いのと昨日の疲れもあって結局歩いてしまいます。
このあと長いですが大丈夫なのでしょうか。
1kmくらい進むと破風山に向けての登り坂へ。
月がきれい。
1時間ほどで破風山に到着。
「破風山」「破不山」「西破風山」と同じ場所に3つの名前を示す看板がありましたが、結局どれが正確な名前なんですかね。
東破風山を越えて、
空が明るくなってきました。
雁坂嶺を過ぎて
雁坂峠に到着する頃にはすっかり明るくなっていました。
雁坂峠は日本三大峠とのことですが、残り2つはどこなんでしょうか。
雁坂峠から笠取山
この時点で朝4時過ぎ。木々の間から日の出が見えました。
ちょっと進むと「見返り雁坂」なる場所が。
振り返ってみると、先ほどから通ってきた道がきれいに見えました。
水晶山を通って、
古礼山をすぎると
雲海が見えます。
そして走りやすいトレイルに。
ここから雁峠までのあたりは気持ちよく走れました。
雁峠直前の急な下りを越えて、
雁峠に到着。
ここでようやくこの日はじめて人に出会います。
その2人組は笠取小屋に泊まっていたそうでこれから自分と逆方向に向かうのですね。
雁峠から少し進むと「小さな分水嶺」なる場所が。
荒川、富士川、多摩川の分水嶺らしいです。
試しに水を垂らしてみましたが、この水はどこに流れていくのでしょうか。
笠取山へはいきなりの急登。
きつい登り坂を進んでいきます。
そして笠取山の頂上へ。
ちょっと進んで笠取山の頂上へ。あれ?
結局どこが頂上だったんですかね。
笠取山から雲取山
ここから先花の間を通っていったりして、
唐松尾山に到着。
このあたりガレて滑りやすい場所があったのですが、そこで滑って転んでしまい、何故かそんなときに限って向こう側から人が現れるというわけでちょっと恥ずかしかったり。
そして将監峠に到着。
将監小屋方面に向かう方は気持ちよさそうな草地でしたが、
自分が向かう方は鬱蒼とした樹林帯。
ここから飛龍山手前までは巻道を通っていきます。
途中道が崩落した場所があったりしますが、注意して通れば問題なし。
禿岩なる場所があったのでちょっと寄り道。
岩のところには人がいて様子は伺えませんでしたが、ここからの景色はきれいでした。
そして飛龍山に登頂。
樹林帯の中なので山頂から何も見えません。
ここから三条ダルミまでは多少の上り下りはありつつも巻道を通っていくので走っていけます。
そして三条ダルミからは雲取山に向けての登り坂。
そしてそれを越えると
雲取山登頂です。
元日に登ったときに除幕された2017年記念碑もありました。
あとは下るのみです。
雲取山から下山
さあ、ここから先は石尾根縦走路を気持ちよく走れる、はずだったのですが…
流石に2日間あまり眠れずに進んできたので辛くなってきます。
UTMFやTJARで寝不足で走ると幻覚が見えるといいますが、
倒木が腐ったものが熊に見えてそのたびに怯えたりして、実際にそういうのがあるんだなと。
登山道沿いに何か見えるのでまた幻覚かと思ったら、
シカでした。
雲取山から奥多摩小屋までの間はシカがかなりの数いました。
さらに進みます。
七つ石山を越えて
ここから先ツツジがきれいでした。
鷹ノ巣山を越えて
あとは走れるトレイルなのですが
ここまでこの日だけで40km、前日と合わせると90km進んできているので足が進みません。
いつもなら最後ラストスパートをかける場所なのに。
そんなこんなで建物が見えてきます。
ようやく登山口に到着。
林道を通って
奥多摩の市街地に入ります。
そして16時に奥多摩もえぎの湯に到着。
ようやく下山完了です。
2日間合計28時間約100kmの縦走を無事終えることができて良かったです。
このあと温泉に入ってゆっくり休憩してから帰宅しました。